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2025年

遊歩道に丸太、登りやすく整備 松本・大音寺山で地元のNPO法人

2025/10/12
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擬木の丸太を階段状になるよう設置する会員たち

 平成14(2002)年の山林火災で焼失した森を復活させようと、松本市の浅間温泉にある大音寺山周辺で整備に取り組むNPO法人浅間温泉木の絆会(久保村能久会長、32人)は11日、同山の遊歩道に樹脂製の擬木の丸太40本を設置した。急な山道に擬木を階段状になるように敷き、登りやすくする取り組みで、会が発足した平成24年から続けてきた。山の中腹の「親子のひろば展望台」までの四つの遊歩道に擬木計350本の設置が終わり、今回で擬木による整備作業は終了した。
 会員5人が南遊歩道と北遊歩道に、樹脂製の丸太と丸太を止める金属のくいを運び上げ、作業を始めた。丸太もくいも重く、運ぶだけで汗を拭う会員もいた。地質が固く、掘るとすぐに石が出てきてしまい、丸太を敷いたり、くいを打ち込んだりする作業もひと苦労だった。久保村会長は「展望台までは子供から年配者まで誰もが登れるようになった。地元の里山に親しんでほしい」と願っていた。
 会は今後も年3回の花木の植樹作業と、月1回の下草刈りや雑木伐採の作業を行っていく。