白熱の安曇野市議選 支持固めへ懸命の訴え 12日に投開票
2025/10/11
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任期満了に伴う安曇野市議会議員選挙(定数22)が12日に投開票される。現職13人、元職1人、新人15人の計29人が遊説や街頭演説などで舌戦を繰り広げており、政策を訴えたり自己アピールに努めたりしている。11日は多くの陣営が地元地域を中心に回って支持固めを図り、5日の告示から7日間続いた選挙戦を締めくくる。
ある現職は地元地域を軸に、重点地域を決めて遊説で駆け回っている。4年前の前回選よりビラを受け取ってくれる人が多く、知らない人に声を掛けられることも増えた。
別の現職は地元の生活道路を中心に遊説で回る。「誰も聞いていないから」と街頭演説はしない。手応えは感じているが「他の候補者に地元の票を取られないように必死に攻めている」と、緊張感をにじませていた。
ある新人は地元地域の浸透に努めつつ、前職のネットワークを生かして市内全域をピンポイントで回る。初めての選挙戦で戸惑うこともあるが、「(終盤になって)地域とつながっているという実感が出てきた」と手応えを口にしていた。
4年前の前回選は新型コロナウイルス禍の中で行われ、選挙活動が抑制的で有権者との距離が遠かった。ある現職は「前回より反応はいいし手応えはあるが、実際はどうなるか分からない」と不安ものぞかせていた。
市選挙管理委員会のまとめによると、市役所など市内5カ所で6日から行っている期日前投票には、9日までの4日間で有権者の1割に当たる8054人が投票した。前回選の同期より511人少ない。市議選と同じ日に告示された市長選挙が無投票だった影響が指摘されている。