早朝の御嶽山　黄金の絶景　頂上奥社の参道照らす

　長野、岐阜両県にまたがる御嶽山（３０６７メートル）の最高峰・剣ケ峰には、御嶽神社の頂上奥社が鎮座する。登山者にとって、そこへ至る石段は最後の難所だ。
　息を切らしながら一段ずつ「よいしょ、よいしょ」。延々と続くかのような石段に心が折れそうになるが、その先に待つ絶景を目にすれば、疲れは一瞬で吹き飛ぶ。特に早朝は格別で、ご来光に照らされた石段は黄金色に輝き、まるで朝日に導かれる道のように感じられる。
　御嶽山の登山シーズンも残りわずか。多くの山小屋は１３日までの連休中に今季の宿泊営業を終える。木曽町と王滝村は、登山道の立ち入り規制を１５日の正午に再開する。