筑北村、きょう合併20年 11月1日に表彰と記念演奏
2025/10/11
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筑北村は11日、平成17(2005)年10月に旧本城・坂北・坂井の3村が合併してから20年の節目を迎えた。村は11月1日に、聖南中学校の体育館で合併20周年記念功労者表彰式と記念演奏会を予定しており、各分野の功労者をねぎらいつつ節目を祝う。
合併後、平成25年から西条(本城地域)に本庁舎を構えた。26年には本城・坂北両保育園を統合した筑北ひまわり保育園が開園し坂井との2園体制となった。27年には本城・坂北2小学校が統合した筑北小学校が坂北地域に開校。筑北小は令和2年に坂井小と統合して坂井へ移り旧3村の児童が通う新たな筑北小として再出発した。平成27年には旧本城小の校舎で日本ウェルネス高校信州筑北キャンパス(現日本ウェルネス長野高校)が開校した。
交通インフラも充実した。安曇野市と結ぶ国道403号で平成29年に新矢越トンネル・滝上大橋が開通した。令和5年には長野自動車道に筑北スマートインターチェンジ(SIC)が開通し、本城地域を中心に村内居住地域のほとんどから10分以内に長野道へアクセス可能となった。
ただ、合併直後には6050人だった村人口は、今年9月末で3900人に減少した。
坂北のガソリンスタンドの3代目として村を見つめてきた久保村吉司コさん(74)は「世の中が大きく変わり苦労もあったが、住民同士で助け合う気持ちは変わらずあり続けた」と振り返る。初代村長の関森省吾さん(85)=坂井=は「この20年間で旧村の利害を超えて『同じ村民』として課題を共有する一体感が着実に育まれた」とし「少子高齢化は深刻だ。今後も若い人たちに移り住んでもらえるよう努力し、村を活性化していってほしい」と願った。
