能登支援バーガーを県ケ丘高2年生3人が考案 綿半と連携して販売へ
松本県ケ丘高校(松本市)探究科の2年生3人が、被災地の能登半島(石川県)を支援しようと、能登産のブリを使った「能登ブリかがやきバーガー」を考案した。綿半パートナーズ(東京都)と連携して、24~26日に綿半スーパーセンターの長野県と山梨県の店舗のうち計9店で限定販売する。
チーム「縣陵政経研究会」の瀧澤健斗さん(17)、宮下侑來さん(17)、八子悠生さん(17)が取り組む。バーガーは分厚い能登産ブリのフライ、たくあんやアオサが入ったタルタルソース、レタス、チェダーチーズをバンズで挟む。お客に能登に興味を持ってもらえるようにと食感などにこだわり、価格も手に取りやすい700円(税込み)に抑えた。
商品名には、能登が輝きを取り戻すために後押ししたいという思いと、北陸新幹線の「かがやき」にかけて、能登に訪れてほしいとの願いを込めた。瀧澤さんは「能登を身近に感じられるバーガー。支援の気持ちが伝わってほしい」と力を込める。
3人は、海の社会課題の解決策を考えて提案する「長野県高校生海の政策コンテスト」(一般社団法人海と日本プロジェクトin長野主催)にエントリー。その一環として3月に研修で能登を訪れ、海の生態系の理解を深めた。コンテストでは当初、別案を考えていたが、石川県が被災地を応援する消費活動を呼び掛けていることや、信州の人に能登産の魚を食べて興味を持ってもらいたいと、テーマを「食」に設定した。実現に向け、鮮魚の取り扱いにたけた綿半パートナーズに協力を求めた。綿半が総菜に力を入れているため、幅広い世代に手に取ってもらえるバーガーという形に至った。3人はコンテストでも最優秀賞を受けた。
バーガーは、県内では綿半スーパーセンターの松本芳川店、豊科店などで扱う。豊科店は販売する3日間のうち、1日先着約20個ずつの予約を受け付け、受け取り希望日の1週間前までが予約の締め切り。予約は同店(電話0263・71・6363)へ。
