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2025年

妻籠の「御城印」発売 有志が企画 観光案内所で

2025/10/10
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 南木曽町の妻籠観光協会は、城を訪れた記念証として全国で販売・配布される「御城印」の妻籠城版を作った。地域の歴史や魅力の発信につなげようと、有志5人が中心となって企画した。妻籠宿内の観光案内所で取り扱う。
 はがきサイズの和紙に、「妻籠城」の文字と、城に関わりがあった遠山、木曽、山村の3氏の家紋を載せる。文字は宿場のかつての庄屋・島崎氏が記した文書のものを使用した。裏面にシリアルナンバーがつき、城を紹介する説明の紙も添える。
 妻籠城は中世の山城で、天正12(1584)年には小牧長久手の戦いの一環で周辺が戦場になった。妻籠宿の隣に位置し、現在は城跡が県史跡に指定される。
 御城印は約半年をかけ準備、7日に発売した。資料を調べ、町博物館の協力や監修も受けた。作成に携わった同協会の矢澤純子さんは「御城印を通して妻籠城や宿場について知り、興味をもってもらいたい」と話し、同会員の嵯峨理恵子さんは「工夫を詰め込んだ仕上がりになった。足を運んでもらうきっかけになれば」と願う。
 1枚300円。今後は木曽のヒノキや町内田立の和紙など、地域の産品を生かした限定版の展開も計画する。

新たに発売した妻籠城の御城印