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2025年

大学野球の関甲新1部リーグ戦 松本大が1位タイで初優勝に挑む

2025/10/09
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 関甲新学生野球連盟1部の松本大学(松本市新村)は今秋のリーグ戦を1位タイで終え、平成14(2002)年の創部以来最高の成績を収めた。松本大、新潟医療福祉大(新潟)、上武大(群馬)が7勝2敗で同率1位となり、リーグ規定で順位決定戦が11~13日に行われる。藤田洸主将(4年)は「優勝を目指す」と力を込め、名実ともに初の頂点をつかむ覚悟だ。
 1部リーグは10校で争い、上武大と白★大(栃木)の2強時代が続いてきた。そこに風穴を開けるべく挑んだ松本大だったが、今季は3戦目までに2敗し、序盤でつまずいた。しかし、ここから快進撃が始まった。
 優勝するにはこれ以上の敗戦は許されない崖っぷちに立たされ選手が奮起。負けなしの6連勝を果たし、上武大にも快勝した。清野友二監督は「2敗してから選手たちが一気に成長した。個々が状況に応じた役割に徹し、思考を巡らせてプレーしていた」と振り返る。
 2本柱の左腕・小鷹柾也(4年)と右腕・宮坂魁(同)の成長が著しかった。春は故障や不調に悩まされた2人だったが、その悔しさをばねに活躍。球速、制球ともに磨きがかかった。攻撃は松商学園高出身の丸山慧也(1年)が4本塁打で打率4割6厘と躍進した。天王山となった7戦目、15安打の猛攻で上武大を11―3で圧倒し、藤田主将は「今までやってきたことの積み重ねが表れた」とうなずく。
 リーグ上位2チームは、大学野球2大大会の明治神宮大会予選を兼ねた関東地区大会に出場できる。順位決定戦に向け、清野監督は「リーグ戦で成功体験を積んできた。あとは上っていくだけ」と燃える。
 順位決定戦は総当たり戦で、上武大学野球場で行う。松本大は12日に新潟医療福祉大、13日に上武大と戦う。

順位決定戦に向け士気を高める松本大の選手たち