アルウィン開催予定・12日の山雅戦が中止 鉄骨部材落下による設備点検めど立たず
2025/10/09
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サッカー松本山雅FCは8日、松本市のサンプロアルウィンで開催予定だった明治安田J3第31節・宮崎戦(12日)の中止を発表した。バックスタンド照明用架台の鉄骨部材が落下したことに伴い、スタジアムが使用停止になったため。代替日は未定となっている。
リーグ戦の順延は今季3度目。代替地の確保が困難で、クラブは本拠地開催を軸に今後の対応を進める方針でいる。終盤を迎えた蓄積疲労もある中で連戦の過酷な日程を強いられる可能性があるほか、経営面への影響も懸念される。
チームは8日の練習前に選手に伝えた。仕方ないと受け止める早川知伸監督は「『試されている』とのマインドで変わらずにやっていく。言い訳にするつもりはない」とする。副主将の大内一生選手は「フェアな日程でやりたいのが正直なところ」と本音を明かしながら「対応していくしかない」とし、ユース育ちで長くアルウィンに親しむ樋口大輝選手は試練との言葉を漏らしつつ「難しい状況だが、目の前の試合に向けてやるだけ」と話した。
照明用架台には足場が組まれている。ただ「人繰りを含めて奔走している」(県松本建設事務所)状態で、点検に着手するめどは立っていない。13日の施設の無料開放イベントは中止となった。
本拠地の利用再開が見通せず、クラブは26日の第33節・讃岐戦以降のホーム戦3試合のチケット販売を一時停止した。決定次第、案内するとしている。
