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2025年

朝日村の100年を文化祭で回想 11月1、2日 写真や年表で歩みたどる

2025/10/09
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 今年迎えた「昭和100年」にちなみ、11月1、2日の朝日村文化祭では、村の歴史を振り返るさまざまな催しを企画している。村民から募った写真や年表で歩みをたどるほか、平成5(1993)年の信州博覧会で上演されたミュージカル「朝日村ファンタジー」の制作過程を追ったドキュメンタリーの上映、関係者によるトークショーなどを通して、村の魅力と未来を考える機会にする。

村の高齢者が子供の頃あった村内の商店を思い出して落とし込んだ地図
村の高齢者が子供の頃あった村内の商店を思い出して落とし込んだ地図

 朝日村ファンタジーの制作には、村出身の歌手、俳優で、7月に亡くなった上條恒彦さんが携わった。約580人の村民が出演し、当日は会場となったやまびこドーム(松本市空港東)に大型バス12台で向かった。観客として訪れた村民を合わせると1000人以上が会場に集結したとみられ「村から人が消えた」伝説の日となっている。
 ドキュメンタリー「いつもムラには歌がある」はSBC(信越放送)が制作した。当時のディレクター・菱山晋一さん(70)=松本市沢村2=は「じょうさん(上條さん)も制作側、村民もすごい熱量だった」と振り返る。トークショーには菱山さんと舞台監督を務めた原有人さん、舞台監督助手兼演出助手で上條さんの長男の恒さんが登場する。
 文化祭ではほかに、平成23(2011)年に高齢者の介護予防教室の利用者たちが子供の頃あった村内の商店を思い出して落とし込んだ地図を展示するほか、村の100年の出来事を来場者が書き込める年表も用意する。
 昭和にちなんだ写真は村中央公民館で募集している。担当の橋田直哉さん(37)は「当時撮られた写真だけでなく、昭和を感じることができるものならOK。どしどし寄せて」と呼び掛けている。
 上映会とトークショーは1日午後1時から村中央公民館講堂で開く。定員100人。写真展は公民館、年表の掲示は図書館となる。