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2025年

家畜伝染病備え対応確認 県・町村 日義で防疫演習

2025/10/09
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 豚熱や鳥インフルエンザなどの特定家畜伝染病が発生した際の対応を学ぶ防疫演習が7日、木曽町の日義公民館で開かれた。県や木曽郡各町村など関係機関から約40人が参加し、万が一に備えて動きを確認した。

 同伝染病が発生した場合、関係機関でつくる対策本部・連絡会議が設置されて、農場の消毒や病気にかかった家畜の処分などを行う。演習ではこれらの動きを確認。動員された人が集まり防護服を着脱する「集合基地」、農場の周辺で防疫作業のため最終的な装備を整える「仮設テント」の設置や運営に取り組んだ。防護服の着脱も実践し、二重に着込んだ厳重な状態を体験した。
 発生状況の報告もあった。豚熱は2日、群馬県で飼養豚では全国100例目の発生があるなど、流行が続く。県内では令和2年以降確認はないが、野生イノシシだと本年度、木曽の1頭を含む10頭の陽性が確認されている。高病原性鳥インフルエンザは、県内の農場でこれまで確認はないが、野鳥から持ち込まれる例が多く冬季に発生しやすいと注意が呼び掛けられた。
 県木曽農業農村支援センターと県松本家畜保健衛生所、中信家畜畜産物衛生指導協会が主催した。同衛生所の青木一郎所長は「関係機関で情報を共有し、いざというときに素早く厳重に対応することにつなげたい」と話していた。
 木曽での大規模な演習は2回目。上松町で昨年、大規模養豚場が稼働したことを受け始まった。

演習で防疫の対応を確認する参加者