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2025年

新米が店頭と次々並ぶ 5キロ4000円超え多く

2025/10/08
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 松本地域のスーパーや米穀店、農産物直売所で、県内産の新米が並び始めている。昨年からの米の高騰を受け、松本市内のスーパーでは5キロで4000円(税抜き)を超えているものも多く、昨秋のこの時期より1000円以上値上がりしているケースもある。
 市内のスーパーでは、県内産のコシヒカリ5キロ(税抜き)が3990~4590円で売られている。関係者によると昨秋、新米が店頭に並び始めた時よりも1.3倍から1.5倍ほど高くなっている。
 松本地域の農産物直売所でも値上がりし、昨秋の新米の出始めの最安値と比べると1.8倍ほどになるものもある。直売所で5キロ4000円のコシヒカリを購入した同市野溝木工の女性(49)は「高いとは思うが昨年から値上がりが続いていたし、パートで農家に働きに行っていて、農家の人たちの大変さも分かっているのでこんなものかなと思う。でも、食べ盛りの子供が何人もいる家庭は大変だろう」と話していた。
 米の卸、小売り販売の中島屋降籏米穀(松本市寿北9)の降籏一路社長(55)は、JAが米の生産者に支払う概算金が昨年より大幅に上がったことなどから「今年1年間はこの価格水準が続いていくのでは」と見通す。その上で「お客さまは新米を楽しみに待っている。あまりにも高いと消費者は離れてしまう。生産者、消費者、業者が良しとする価格に落ち着いていけば」と願っていた。

新米が店頭に並び始めている(中島屋降籏米穀)