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2025年

ブドウ搾りかす和紙名刺に活用 塩尻西部中と市内企業が開発

2025/10/08
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ブドウの搾りかすをすき込んだ和紙名刺を持つ髙坂校長(右)と宮下社長

 塩尻市の塩尻西部中学校と印刷業のマスターマインドDS(広丘野村、宮下和男社長)が、中学校で栽培したブドウの搾りかすをすき込んだ和紙の名刺を開発した。生徒は本年度、「(中学校の)学区のファンを増やす」をテーマに総合的な学習に取り組んでおり、地域をPRする一助になればと企画した。
 塩尻西部中はこれまでも、ブドウのジャム、搾りかすを活用した石けんや染め物などを商品化している。新たな展開として、塩尻商工会議所の仲介で昨年から、特殊な印刷技術を持つマスターマインドDSと和紙への活用を探ってきた。和紙は工房に依頼して手すきで仕上げてもらい、同社が印刷など名刺への加工を担った。
 注文の第1弾として、塩尻西部中の髙坂由美子校長が依頼した名刺が完成し、3日に納品された。コンコードの搾りかすがすき込まれた名刺は、一枚一枚違った趣がある。髙坂校長は「素晴らしい名刺を作ってもらった。和紙にはいろいろな活用法があると思うので、生徒と一緒にこれからの展開を考えていきたい」と話していた。