木曽郡内3酒蔵が知事賞 県清酒品評会 湯川、中善、七笑 純米吟醸で
2025/10/08
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第72回県清酒品評会(県、県酒造組合主催)で、木曽郡内の3蔵が純米吟醸酒部門で県知事賞を受賞した。湯川酒造店(木祖村)は最上位の「首席優等賞」も獲得した。湯川酒造店の杜氏で、信州酒造技術研究会会長の湯川慎一さんは「各蔵のレベルが上がっていることが再確認できる結果」と力を込める。
品評会には、吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒の各部門に計146点が出品され、吟醸酒と純米吟醸酒の両部門から知事賞に20酒造場が選ばれた。木曽地域からは、純米吟醸酒部門で湯川酒造店のほか、中善酒造店(木曽町、山口孝杜氏)、七笑酒造(同、柳沢悟杜氏)が受賞した。
首席優等賞受賞について湯川さんは「県産米の長所を引き出すことができている」と語り、今後は、乳酸を添加せず、自然の乳酸菌を取り込んで酒母(酵母の元)を育てる昔ながらの製法生もと造りでの挑戦に意欲を見せる。「あえていばらの道に進みながら、蔵としてのアイデンティティーを示したい」と話した。
木曽郡内4蔵と塩尻市奈良井の1蔵で構成する木曽杜氏会は、研修旅行や勉強会を通じて情報共有や技術研さんを進めており、木曽の酒蔵のレベルアップを県全体の酒造技術向上につなげたい考えだ。
