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2025年

アルプス公園南側 暫定の展望台を今冬解体 松本市が新たに建設、来年内に利用開始へ 

2025/10/07
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 松本市は、今冬をめどにアルプス公園に暫定的に整備した展望台の取り壊しに着手する。市が市民検討会議の提言を受けて令和5年度に策定したアルプス公園南側開園部と未整備地の整備基本計画に基づき、8年度に新たな展望台を現地に建てる。市公園緑地課の担当者は「公園を訪れる人が少なくなるオフシーズンの冬に解体工事を完了させたい」と話している。
 現在の展望台は売店や食堂だった「まきば山荘」の跡地に建てられた。山荘の基礎部分の耐震強度不足を受け、令和4年度に山荘を取り壊し、基礎部分を土台としない、せり出し部分のない暫定的な展望台を整備した。
 整備基本計画を基に新たに建てる展望台は鉄筋コンクリート造の約330平方メートルで現状とほぼ面積は変わらないが、せり出し部分を設けることで見晴らしをよくする。せり出した木製デッキの下にトイレや授乳室、休憩所を設ける。
 基本計画には新たな展望台の建設のほか、
ピクニック広場に通じる新たな遊歩道、二つの多目的広場の整備などが盛り込まれており、遊歩道の整備は本年度から3年かける計画で、すでに着工した。多目的広場は来年度に着手する。
 市は市議会9月定例会に展望台の解体費用1279万円を盛った補正予算案を提出し、可決されている。市公園緑地課の高頭康博課長は「展望台の解体は遅くとも年度内には完了させたい。新たな展望台は来年内の利用開始を目指す」と話していた。

暫定的に整備された展望台。せり出し部分がない設計となっている