0000日(木)
2025年

雲間に中秋の名月 各地で行事

2025/10/07
後で読む

 6日は最も月の美しい時期とされる「十五夜」(中秋の名月)。古来、月の名所として親しまれた冠着山が見える筑北地域でも、十五夜にちなんだ月見の行事や催しが行われた。月の出の時刻となった6日夕は雲の切れ間から月が姿を現し、参加者はお月見行事を通じて秋の深まりを感じていた。

 麻績村上町の信濃観月苑では「お月見の夕べ」が開かれ、村内外から訪れた約40人が東から昇る月を楽しんだ。
 夕方から観月堂で朗読や月にまつわる漢詩の紹介やクイズ、コンサートなどが行われた。月が昇る午後5時すぎには、冠着山の右隣の山端の雲の間からうっすらと丸い月が見え始め「すごくきれい」などと歓声が上がった。
 参加者は夜空に輝く幻想的な月を見ながら抹茶や菓子を味わい、たて琴やギターの演奏を楽しんだ。上町の主婦・梅澤恵子さん(45)は長男の奏丞君(10)と参加し「朝は(曇り空で)諦めていたけれど月を見られてよかった。観月堂は初めて来たけれどとても眺めがいい」と笑顔で話していた。

観月堂から東の空に見える月を楽しむ参加者