伝統の花馬祭り 華やかに 南木曽 田立・五宮神社 実りに感謝
2025/10/08
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南木曽町田立で5日、300年以上続くとされる県無形民俗文化財・花馬祭りが開かれた。五穀豊穣や家内安全などに感謝を表す祭りで、「花飾り」を背負った木曽馬3頭や住民約70人でつくる行列が地域を華やかに練った。
地元の五宮神社の祭り。JR田立駅前の広場から神社まで、地元の子供たちがおはやしを響かせながら2キロほどの道のりを歩いた。
馬が背負う花飾りは、稲穂をかたどっており5色の色紙などで作る。1頭につき365本飾られていて、最後に境内で住民や見物客らが勢いよく飾りを取り合った。飾りは家の入り口にさすと疫病神が入らないなどの縁起物とされる。
五宮神社の堀峰東総代長(74)は「今年も地域の力を結集して行えた。祭りは地域のパワーの原点。今後も心を一つに続けていけたら」と話していた。
