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2025年

安曇野市長 太田氏再選 無投票 市発足20年で初

2025/10/06
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 任期満了に伴う安曇野市長選挙は5日告示され、現職1期目の太田寛氏(69)=堀金烏川=以外に立候補の届け出はなく、同氏の再選が決まった。市長選が無投票になったのは、平成17(2005)年の市発足以来初めて。市議会議員選挙も同日告示され、定数22に対し現職、元職、新人の計29人が立候補を届け出た。
 太田氏は7月に「1期目でやってきたことをもっと確実に、拡大し、充実したい」と立候補を表明。市の第2次総合計画後期基本計画に沿った政策を中心に、公約に掲げた。目立った失政や議会の批判が少ない1期目の市政運営に対して刷新の機運はなく、対抗馬擁立の動きは最後まで表面化しなかった。
 無投票再選が決まった同日夕、太田氏の支援者ら約70人が穂高神社参集殿に集まった。太田氏は大きな祝福の拍手の中、改まった表情で入場し、深々と頭を下げた。万歳三唱や花束贈呈では、顔をほころばせた。インタビューでは「4年間やってきたことが市民の理解を得られたのかなという思いもある。逆にいえば、無投票というのは白紙委任ではないと思っているので、身を引き締めて市長をやりたい」と2期目の抱負を述べた。
 市議選には現職13人、元職1人、新人15人が立候補した。このうち女性は過去最多の7人。党派別では、共産と公明が各2人、国民と維新、参政、諸派が各1人、無所属が21人となった。12日に投開票される。

無投票再選が決まり、笑顔で万歳をする太田氏