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2025年

楢川小中の児童 11日に塩尻のギャザで漆器販売

2025/10/05
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 塩尻市の楢川小中学校6年生10人でつくる模擬会社・ならにこ漆器会社は11日午前9時から、同市広丘野村の大型商業施設・ギャザで、自分たちで仕上げた漆器の販売会を行う。わんや箸、社長お薦めの「ほお葉皿」など食器を中心に17種類を売る。
 漆器会社の活動は学校の伝統で、今年の6年生は5代目になる。「伝統つなげるならにこ漆器会社」という目標を掲げる。児童が主体的に活動しており、2日は製品の袋詰めや価格表作り、制作の風景や製品の説明を交えた映像の確認をした。
 児童は「ふるさと漆器学習」で、地域の伝統工芸士に漆器の塗りを学んできた。川端みのり社長は「楢川の漆器作りの伝統と良さを伝えたい。4回重ねる塗りを丁寧に施したので、ぜひ買いに来ていただきたい」と話す。
 販売活動には、活動を引き継ぐ5年生7人も参加する。6年生には、接客や商品の説明、会計などのノウハウを伝える仕事もある。
 総合的な学習の時間で取り組んでいる。6年生の担任の小橋光恵教諭は「児童は伝統への愛着を抱いている。どうしたらいいのか自ら考え、行動している」と目を細める。
 価格帯は100~2800円。閉店は午前11時半だが、売れ行きによって早まる場合がある。