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2025年

塩尻・片丘小の絆 世代を超えて 開校記念日行事11日に OBの中高生 出し物提案

2025/10/04
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ブース出展の提案をする片丘小OBの高校生(右の3人)

 塩尻市の片丘地区を挙げてのイベント「つながろう片丘・開校記念の日」が11日、片丘小学校で行われる。同校の開校記念日に合わせ、片丘公民館などの各種団体、地域の人たちが実行委員会をつくって準備を進めている。同校を卒業した中学生や高校生も加わっており、イベントを通じて世代を超えたつながりが培われている。
 学校が地域の人たちに開放される。午前に児童の学習発表や子供祭りが行われる。3年生のささら踊り、アニバーサリー楽団の公演もある。午後はおでん、学用品リユース、木育の体験など「家族で楽しむブース」が設けられ、伝統の「夕やけの丘コンサート」が続く。
 いずれもOBで、松本市の松本深志高校2年生の田中美悠さん、赤羽杏輔さん、東上敦紀さんは、低年齢の子供も楽しめる風船バレーの実施を提案した。ほかの高校に通うOBにも声を掛ける考えで、実行委の会議ではOBの丘中学校生徒を交えたらどうかという助言があった。
 高校の授業をきっかけに、片丘のことを再考しようとした田中さんが「つながろう」との接点を得た。「片丘小に通った頃にあった親子レクリエーションなどが、楽しい思い出として残っている。今の小学生もそういう思い出をつくり、後の世代につなげてもらいたい」と期待する。
 波田少年少女合唱団の「Team Shiojiri/kataoka」は中庭でコンサートを行う。今年、地域のチームを設けての活動を始めており、小中学生や高校生ら19人が出演する。片丘小校歌もプログラムに載せる。副リーダーで松本深志高3年の宮澤珠希さんは「地元の子供たちの歌声をお届けできる」と意気込む。
 「つながろう」は令和5年に行われた開校150周年記念事業が契機になり、昨年も行われた。実行委員会は8月に中庭で夏祭りを行った。活動の拡大を図っており、中嶋由敬委員長は「来年も、再来年もつながっていきたい」と呼び掛けている。