プール場の壁一面に「お絵描き」 明北小の全校児童
2025/10/04
後で読む
安曇野市の明北小学校(浅川浩校長)の全校児童85人が3日、学校のプール場のコンクリート壁に大きな絵を描いた。児童たちが考えた取り組みで、明科のアヤメ、カシワの葉の校章、児童の笑顔などを色とりどりに表現し、完成を喜んだ。

プールを囲む壁で、縦1.3メートル、横25メートルと、縦1.3メートル、横7メートルの2面をキャンバスにした。1~6年生の縦割り8班に分かれ、ペンキで色を塗った。低学年が届かない所は高学年が手伝い、互いに手や顔をペンキで汚しながら笑い声を響かせ、楽しく彩った。
明北小児童会に本年度新設した「交流委員会」の企画で、児童会副会長の6年・村野佑君(12)が「全校の仲をもっと深めることをしよう」と提案。「全校お絵描き」と銘打って紙に描く計画をし、教諭たちの提案でプールの壁に描くことになった。汚れた壁をブラシで洗い、ひび割れを修繕し、下地を塗って下書きをするなど準備を進めてきた。
絵柄は各学年が提案し、投票で決めた。デザインしたのは5年生の内川咲さん(11)、平林さくらさん(10)、和田桃佳さん(11)、小林ほのかさん(11)で、学校目標「明るく仲良く夢に向かって歩み続ける明北小」をモチーフにした。内川さんは「壁に絵を描く貴重な体験ができた。大人になっても残ったらいいな」と楽しみにし、村野君は「皆が楽しく作業する姿を見られてうれしい」と喜んだ。
浅川校長は「皆の思いがすてきな壁画になった。地域の皆さんにもぜひ見てほしい」と話していた。18日の学校運動会でお披露目する。