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2025年

松本市の花時計公園に人工芝 150平方メートル憩いの場に

2025/10/03
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 松本市中心市街地の花時計公園(中央1)に人工芝が設置され、市民や観光客の憩いの場となっている。市が先月着手した公園を魅力的な公共スペースにする再整備の一環で、スケートボード対策で置いたゴムマットの一部を撤去し、噴水周辺などに人工芝約150平方メートルを敷き詰めた。公園利用者から「人口芝だが視覚的に緑が増え、公園の景観が良くなった」との声が聞かれる。
 9月中旬に設置作業を終えた。27日に開催された「第3回まつもと街なか大道芸&ジャズフェスティバル」では花時計公園が会場の一つとして使用され、人工芝に座って大道芸を楽しむ人たちの姿も。伊那市から訪れた唐沢奈津子さん(50)は「ピクニック気分が味わえるので良い取り組みだと思う。公園全体を人工芝にしてほしい」と話していた。
 公園北側に隣接した商業施設・松本パルコが2月に閉店し、市は中心市街地の将来像を検討する中で望ましい公園の在り方を探る必要があると判断した。人工芝のほか、木製ベンチも設置する。
 市は今後、公園の環境を変えたことで、市民や観光客の行動がどのように変化するか「アクティビティ調査」を実施する。市中心市街地活性本部の岩渕省本部長は「人工芝に座って休憩する親子の姿が見られるなど、公園での過ごし方に早速、変化が出ている。公共スペースをいかに整備していくか参考としたい」と話す。
 調査結果は、市が令和8年度末までに策定を目指す市街地の公共スペース再整備の指針となる計画「えきまえエリアビジョン」に生かす方針だ。

公園北側の噴水周辺に設置された人工芝