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2025年

県ケ丘高の生徒が子育て情報発信 不安解消へインスタ活用 安曇野市の支援策や体験談掲載

2025/10/03
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 松本県ケ丘高校(松本市)の探究科1年生の女子生徒3人が、高校生と子育て世代を対象に交流サイト・インスタグラムで子育て情報の発信を始めた。安曇野市が協力し、支援施策や体験などを紹介している。少子化が進む中、若いうちから子育てに対する精神的な不安を取り除き、子供を育てるという将来の選択肢を広げてもらおうと考えている。
 網野琴音さん、石田陽菜さん、北村心夢さんが活動している。同校の探究活動・信州学の中で子育てをテーマに集まり、「こそだてラボ」のアカウント名で発信を始めた。
 今年6月ころに活動を始めた当初は高校生を対象に講習会を検討していたが、子育てを自分事と捉えている高校生がどれだけいるのか疑問があった。国や自治体の支援施策があまり認知・活用されていない現状も知ったため、手軽に多くの人に情報が伝わるインスタで子育て世代にも寄り添おうと考えた。
 インスタでは、学校近くの大型商業施設で子連れ客に行ったインタビュー、同校教諭の子育て体験談を掲載して子育てをイメージしやすくしている。安曇野市の子育て支援施策も紹介している。今後は高校生向けに子育ての悩み、子育て世代向けに国の支援施策や天候に左右されず子供と遊べる施設の紹介などを予定している。
 網野さんは「高校生のうちから子育てについてちょっとずつ知っておくと未来に不安がなくなる。同じ気持ちを高校生たちが持ってくれたら」と願う。石田さんは「子育ては大変なことも多いが前向きに捉えてくれたらうれしい」と語り、北村さんは「子育ての不安解消を目的に取り組んできた。調べることで未来のことが見えてきた」と前を向く。安曇野市子ども家庭支援課は「今後も協力していきたい。積極的に活動していってほしい」と3人の取り組みにエールを送る。

子育て情報を発信している網野さん、石田さん、北村さん(左から)