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2025年

麻績「観月堂」見晴らし良好 6日お月見の夕べ

2025/10/03
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 麻績村上町の丘上にある村文化施設・信濃観月苑の「観月堂」周辺の木々が本年度、村によって伐採され、東にそびえる月の名所・冠着山(姨捨山)を望めるようになった。眺めがアカマツ林に遮られていたが、観月堂の名前通りに月をめでることができるようになった。信濃観月苑は「中秋の名月」となる6日午後4~7時、観月イベント「お月見の夕べ」を催す。

 森林環境保全や景観整備を目的とした国・県の「松林健全化推進事業」の補助金を活用し、東斜面の民有林所有者の承諾を得て、松枯れが拡大していたアカマツ林を5~8月に伐採した。観月堂からは、麓のおみ図書館から冠着山まで広く見渡せるようになった。
 イベントでは、村内読み聞かせグループによる朗読会や月にまつわるクイズ、丸い月に見立てた入浴剤「バスボム」づくり体験などを行う。月が冠着山南側の山端から顔を見せ始める午後5時過ぎからは抹茶とまんじゅうを振る舞う「月の出観賞」を楽しむ。月の出後は、ライアー(たて琴)ミニコンサートや、ギターライブ、ヨガ体験などが行われる。
 観月堂はヒノキ造りの端正な建物で、茶会や句会、結婚式などに利用されてきた。イベントを企画した信濃観月苑スタッフの坂野かほりさんは「眺めが良くなった観月堂で、麻績で月を歌に詠んだ平安時代の人たちにも思いをはせてもらえれば」と話している。
 参加費は300円(中学生以下無料)。問い合わせは信濃観月苑(電話0263・67・3933)へ。

アカマツが伐採され、冠着山(左端奥)や村内を一望する眺望を取り戻した観月堂