「究極の機能美」日本刀並ぶ 松本市立博物館で特別展
2025/10/02
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松本市大手3の市立博物館で2日から、特別展「日本刀は美しい」が開かれる。二つの国宝を含む計87点の日本刀や装飾品が並び、研ぎ澄まされた「究極の機能美」を楽しめる。11月16日まで。
国宝の太刀「国行」や豊臣秀吉の愛刀「左 筑州住」のほか、松本城主・小笠原秀政が家宝として子に譲った国重要文化財「正恒」などが並ぶ。白を基調とした「日本刀を知る」「日本刀を造る」と、黒の「日本刀を観る」の二つのエリアに展示室が分かれる。前半の白のエリアは日本刀の歴史や、専門用語、ことわざなどを解説し、日本刀の楽しみ方を学ぶことができる。国宝や重要文化財などの展示品が並ぶ後半の黒のエリアは、薄暗い展示室に日本刀のやいばが輝き、刃に付けられた紋など、細部まで目をこらして楽しめる。
1日にオープニングセレモニーと関係者向けの内覧会があり、臥雲義尚市長は「松本城天守と旧開智学校を合わせ、四つの国宝が松本にそろう珍しい機会だ」と話し、「老若男女、日本人も外国人も大勢に堪能してもらえるのでは」と期待を寄せた。
