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2025年

高齢者のこと何でも相談 松本市立病院に看護外来

2025/10/02
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 松本市立病院(波田)の、認定看護師・専門看護師による「看護外来」が開設して1カ月がたった。認知症や高齢者のケア、がん治療などについて、看護師ら7人が毎月特定の曜日に相談を受け付けている。看護外来は全国の病院で設置が進んでおり、市立病院は「地域密着病院として、困っている人の悩みを気軽に聞ける体制を構築した」としている。

 認定看護師と専門看護師は、日本看護協会による資格で、特定の看護分野に精通した人が、実務経験や教育課程を修了することで取得できる。患者や家族の相談に乗ったり、医療スタッフへの指導をしたりできる。市立病院の看護師178人のうち、10人が認定・専門看護師の資格を持っている。
 市立病院の看護外来で受け付けるのは▽認知症に関すること▽老年期の悩み▽ストーマケア関連▽床ずれ・排せつ関連▽化学療法▽がん性疼痛▽呼吸器疾患▽リンパ浮腫―で、認定・専門看護師とリンパ浮腫療法士が相談に乗る。
 看護外来は専門の看護師が、患者や家族の悩みや困りごとを聞き、必要があれば医師と連携していく。電話で受け付け、場合によっては対面で相談に乗ることもある。老人看護専門看護師の安藤亜紀子さんは「自宅での介護方法やケア、終末期に関することなど、高齢者に関することなら何でも相談に乗っていきたい」という。皮膚排泄ケア認定看護師の竹内亜矢子さんは「自宅で介護する場合は床ずれ予防が大切になるので気軽に相談を」と呼び掛ける。
 看護外来のスケジュールは市立病院のホームページで確認できる。市立病院認定看護師会の代表を務める中野晴美さんは「まずは相談日を確認してもらい、電話で相談してほしい」と話している。

看護外来の利用を呼びかける市立病院の認定・専門看護師