福祉医療費 マイナカードが受給者証に 国の医療DX 塩尻市が先行実施
2025/10/01
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塩尻市では1日から、マイナンバーカードを福祉医療費受給者証として利用できるようになる。国が進める自治体・医療機関などをつなぐ情報連携システム「パブリック・メディカル・ハブ」を整備する医療DXの一環で、来年度に全国展開されるのを前に先行実施する。
医療機関の受診時や薬局来訪時、窓口で公費負担の医療などのオンライン資格確認をカード1枚でできるようにする。カードには福祉医療費受給者証の資格情報が登録される。
ただ、運用開始当初に利用できるのは、市内にある102医療機関のうち10分の1の10カ所程度にとどまる。このため利用できる医療機関を市ホームページで確認する必要がある。利用できない場合は紙で発行されている受給者証を持参する。各医療機関ではシステム改修の協力が必要となり、市福祉支援課は「準備ができているところから進め、数を増やしていきたい」とする。
福祉医療費受給者の対象者は0~18歳と障害者、ひとり親家庭の親など計1万2644人(今年3月末時点)いる。