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2025年

繊細な人形劇に感動 ザルツブルク・マリオネット劇場 松本公演がスタート

2025/09/30
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 オーストリアのザルツブルク・マリオネット劇場の人形劇「サウンド・オブ・ミュージック」の松本公演(市民タイムスなど後援)が29日、松本市島内の市音楽文化ホールで始まった。30日まで計3公演の日程で、1930年代のザルツブルクを舞台とした物語を上演する。初日は約400人が鑑賞した。
 開演に先立ち、松本市の臥雲義尚市長が「音楽とアルプスの価値を共有する二つの都市が公演を機に深い交流をしていくことに期待したい」とあいさつした。高さ30センチほどの操り人形、服、装飾品は全て手作りで、人形使いが人形につながれた糸を巧みに操って繊細な動きを表現した。クライマックスでは大きな拍手が沸き起こった。
 人形劇は映画「サウンド・オブ・ミュージック」の公開から60周年を記念し、9月25日に大阪・関西万博の会場で上演された。マリオネット劇場は1913年に設立され、2007年から同演目をレパートリーとしている。
 ザルツブルクとの交流を模索する民間企業などでつくる実行委員会が主催した。実行委員長の和合治久さんは「松本とザルツブルクの文化交流の第一歩となる素晴らしい公演だった」と話していた。
 30日は午前10時と午後2時からの2公演で、当日券がある。問い合わせは市音楽文化ホール(電話0263・47・2004)へ。