安曇野市制20年の節目祝う 記念式典に500人 共生の街へ気持ち新た
2025/09/29
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10月1日に市制施行20周年を迎える安曇野市は28日、市総合体育館(ANCアリーナ)で記念式典を開いた。市内の区役員や公民館関係者、近隣市町村・友好都市の首長など約500人が出席し、大きな節目を祝福した。
計58の個人・団体に対する功労表彰、豊科高校書道部による書道パフォーマンスなどが行われた。理想の安曇野市などをテーマに市内の小中学生から作文を募ったコンクールには154点の応募があり、最優秀作品賞に選ばれた2人が朗読した。
このうち東京生まれの三郷小学校5年生・山藤渚さんは、安曇野に住んで気付いたこととして、おいしい水、美しい水田、水田で作業する高齢者の多さを挙げた。「大好きな安曇野の風景を壊さずに残していくためには、きれいな水と農家の方が作る田んぼが大切です。地域の一員として農家に関心を持ち続けたい」と述べ、地場農産物の購入などで農家を応援する考えを示した。
安曇野市は平成17(2005)年10月、豊科町、穂高町、三郷村、堀金村、明科町が合併し誕生した。人口は9月1日現在9万5516人。市役所本庁舎を含む公共施設の整備や、信州安曇野ハーフマラソンなど市を挙げた各種イベントの開催などを通じて一体感の醸成を進めてきた。太田寛市長は式辞で「式典を契機として将来ビジョン『自然・文化・産業が織りなす共生の街安曇野』の実現に向け、引き続きまい進していく」と述べた。
