松本アルプホルンクラブ スイスのプロ奏者と共演へ 大阪万博で曲を披露
2025/09/29
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松本地域の愛好家でつくる松本アルプホルンクラブが、本場スイスを代表するプロ奏者マイク・マウラーさん(63)と、大阪・関西万博のステージで共演することになった。昨年初めて松本を訪れ、クラブと交流したマウラーさんが演奏技術を高く評価し、スイス大使館に提案した。クラブのメンバーは「本当に光栄」と喜び、本番に向けて気持ちを高めている。
マウラーさんはインターネットで、スイスのグリンデルワルト村と松本市が姉妹都市であることを知り「日本のアルプホルン文化を知りたい」と昨年春に松本を訪れた。共に演奏するなどし「演奏力の高さ、人の親切さ、スイスと同じ山の美しさ」に魅了され、すっかり松本のファンになった。万博を前に再び松本を訪れて本番に備えて練習を重ね、他団体も交えたワークショップで演奏指導もした。
演奏は10月6日午後6時から万博会場内の「ポップアップステージ」で行われる。松本アルプホルンクラブが近隣の他団体にも声を掛け、計13人でマウラーさんと共演する予定だ。マウラーさんが作曲し、日本語で題名を付けた「松本城」「松本の思い出」などオリジナル曲も披露する。マウラーさんは「アルプホルンには伝統的なイメージがあるが、今を生きる音楽であることを伝えたい。国境を越えたつながりも表現したい」と意気込む。松本アルプホルンクラブ代表の笠井達彦さん(70)は「まさかこんなにすごいことが実現するとは。みんなで頑張ってきて良かった」と話している。