作品の制作秘話を熱く語る アーティストのカミジョウミカさんが松本でトークイベント
2025/09/28
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安曇野市のアーティスト・カミジョウミカさん(48)が作品の制作秘話を語るギャラリートークが27日、松本市梓川アカデミア館(梓川倭)で開かれた。カミジョウさんの画歴30周年を記念する同館の企画展「カラフルユメハムテキ」の一環。「何よりも描く時間が一番好き」というカミジョウさんの熱く、ユニークな思いが語られ、午前と午後の部に来場した定員いっぱいの計40人が楽しんだ。
会場内を回って作品を順々に鑑賞しながら、1点1点のエピソードを聞いた。カミジョウさんは毎日午前11時から午後11時まで「食事や入浴の時間以外は全て絵に充てている」と語り、内臓や宇宙人、ウイルスなど「目に見えないものを描くのが好き」と話した。作品の命名には最終的に姓名判断を取り入れ、縁起のいい画数にこだわっているという面白エピソードも。希少難病を抱え「誰とも分かち合えない苦痛がある」が、自身が描いた絵に「不思議なパワーをもらった」過去を語り、絵と人生が不可分な関係にある様子を紹介していた。
来場者にはカミジョウさんのファンも多く熱心に質問を寄せた。安曇野市三郷明盛の紅林奈美夫さん(67)は「ミカさんの絵には表面的でない、地の底から湧き出るようなエネルギーを感じる。そんな作品の制作過程を聞けて一層身近になった」と話していた。企画展は10月19日まで。
