筑北の青柳城山と青柳宿 歩いて学ぶ ガイドツアー初企画
2025/09/28
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筑北村坂北の青柳城山(青柳城址公園)と麓の旧善光寺街道青柳宿を歩くガイドツアーが27日、開かれた。筑北地域の活性化を考える住民有志グループ「木曜会」(関川修次会長)と麻績村を拠点に活動するNPO法人善光寺街道歩き旅推進局が、地域に関心を深めてほしいと初企画。地元中心に県内各地から18人が訪れ、戦国時代、絶え間なく合戦場となった城の歴史や宿場のかつての暮らしに思いをはせた。
JR坂北駅を出発して青柳宿から青柳城址公園に至り宿場の名所・切り通しを通って駅に戻る約12キロを歩いた。
青柳宿周辺では切通しの環境整備に取り組む「青柳宿切り通しの会」の関崎透会長(77)がガイドを務めた。青柳城を築いた青柳氏の屋敷跡「青柳館跡」では、かつて周辺に家臣の館があったため規則正しく段々に整備されていることを聞いた。宿場は急傾斜地で屋敷の敷地も狭いため、石垣の上に家が建てられ、その下に用水路を通して生活用水やかんがい用水にしていたことも学んだ。
松本市立博物館(松本市大手3)の市民学芸員・石川典雄さん(83)=松本市元町1=は、仲間の伊藤智之さん(80)=松川村=と参加し「善光寺街道について勉強しているので、知識を蓄えたい」と熱心に説明を聞いていた。
