昭和・平成の塩尻動画 市公式ユーチューブで公開 市民に映像提供 呼び掛け
2025/09/27
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塩尻市は26日、市公式ユーチューブチャンネルに「あの日の塩尻」と題したコーナーを開設し、昭和~平成時代の市に関する映像の公開を始めた。映像記録媒体としてかつては主流だったビデオテープの劣化や再生機器の市場消失により、貴重な映像が失われるのを危惧して保存活用する取り組みで、市民にも映像提供を求めている。
今回は計8本を編集し公開した。最も古いのは昭和34(1959)年の市制記念祝賀祭で、4月1日から8日間開催され、市民が撮影した大門商店街での舞台えい航などにぎやかな様子が収められている。40年ごろに、煙を上げ宗賀や贄川(旧楢川村)を走る蒸気機関車の動画もある。市秘書広報課は「今は撮れない貴重な映像。写真に比べ動画は資料としてはなかなかない。塩尻の歴史を知る機会」とする。
長年、市の記録映像や観光PR映像を撮影しており、今回の映像提供にも協力した寺西定雄さん(79)=宗賀床尾=は「昔の出来事がよみがえり懐かしいと思うのでは」と話す。
26日の定例記者会見で、百瀬敬市長は「市民に貴重な映像を募り、今後も公開する数を増やしていきたい」と語った。市内にあった古い建物や伝統行事などをVHSや8ミリビデオなどで撮影した昔の映像があれば、秘書広報課(電話0263・52・0280)へ。