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2025年

松本JC×第一高×セブン-イレブン 酒かす活用のラーメン開発

2025/09/27
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 松本青年会議所(JC、金井佑輔理事長)が協力を呼び掛け、松本第一高校(松本市)の調理部とコンビニ大手のセブン―イレブン・ジャパンが共同開発した「豆乳 蔵出しみそラーメン」が10月8日、県内のセブン―イレブン452店舗で一斉に発売される。信州産の酒かす、みそ、小麦を使い、豆乳を加えることでまろやかな味わいに仕立てた。

商品開発に携わった調理部員
商品開発に携わった調理部員

 製品発表会が25日、同校で開かれた。JCの広域連携推進委員会が若者と企業、地域を結ぶ事業として企画し、日本酒の製造過程で生じ、廃棄されることが多い酒かすを有効活用しようと若者の協力を得て商品化した。
 調理部の1~3年生20人が5月から試作を重ね、カルボナーラなどに酒かすを合わせることを試し、最終的にラーメンに落ち着いた。酒かすは大雪渓酒造(池田町会染)が提供し、具材にトマトやエリンギなどを用いた。
 部長で食物科3年生は「酒かすの香りの良さとこくを生かした。若い人からお年寄りまで多くの世代に食べてほしい」と話した。試食をした臥雲義尚市長は「地産地消、酒かすの再利用という今の社会に求められているものに応えている」と評価した。
 税込み626円。JC広域連携推進委員会の近藤真貴委員長は「高校生の自由な発想と企業の技術力を掛け合わせることで新たな価値を生み出すことができた」と話していた。