こども病院入院家族支援団体「ランチテラス」 ぬくもりの食事届けて1年
2025/09/25
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県立こども病院(安曇野市豊科)の入院患者に付き添う家族に対し、食事面の支援を行っている有志団体「県立こども病院入院付き添い家族応援ネットワーク・ランチテラス」は、活動開始から10月で1周年を迎える。利用者が増える一方、活動資金の安定確保が課題で、支援を呼び掛けている。

病院に泊まり込んで患者に付き添う家族は、自炊できないため食事はレトルト食品などに頼ることが多く、心身や家計の負担が大きい。同団体は、手作り弁当などを提供する店舗や業者を集めて院内で昼食を販売してもらう活動を昨年10月に始めた。
当初は週2回だったが、需要増を受けて週5回に拡大。付き添い家族に1枚200円の補助券を配るなど、精力的に活動している。募金の呼び掛けで集まった善意は1年間で62万円以上。小畠千奈都代表(40)=安曇野市豊科高家=は「想像以上に反響があり、社会的な課題に光が当たり始めた」と手応えを話す。
ただ、補助券配布に充てる資金は不足しているという。「ぬくもりのこもった食事を届けるのが大事。地域から孤立してしまいがちな付き添い家族を孤独にさせないための伴走支援に協力をお願いしたい」としている。
募金箱を設置する店舗など資金援助に関する情報は、ランチテラスのインスタグラムに掲載されている。