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2025年

郷土の歴史 歩いて触れる 大桑の講座 住民が木曽西古道へ

2025/09/24
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 木曽川の西側に造られた「木曽西古道」をたどり、地域の歴史に理解を深める研修会が22日、大桑村の殿地区を中心に開かれた。村文化財保護審議会の細野耕司委員長を講師に、参加した住民ら15人が道中の多様な史跡に触れながら歩いた。
 村公民館殿分館から、野尻の川向の白山神社に向かう数キロの道のりだった。鎌倉時代の建築様式を備える県宝・池口寺薬師堂や、1334年造で県内最古とされる社殿が鎮座する国重要文化財の白山神社(殿)は、関係者の協力で堂内や拝殿内を見学。1700年代前半から旅人の道中安全などのため祭られた地蔵群・千体地蔵堂なども見て、地元の歴史を肌で感じた。
 参加した70代の女性は「身近にあっても初めてきちんと見る史跡もあった。歩くことで気付けるものは多い」と話した。村教育委員会と村公民館が開く「大桑らんらん講座」の一環で催した。

川向の白山神社を見学する参加者