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2025年

長寿ボウラー番付「横綱」に認定 穂高の野村さん夫妻 2人で171歳 趣味で熱中 週3回プレー

2025/09/23
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 安曇野市穂高の野村徳男さん(86)・きゑさん(85)夫妻は「現役ボウラー」としてボウリングに熱中している。日本ボウリング場協会が今月1日時点でまとめた本年度全国長寿ボウラー番付の「夫婦編」で、合計年齢が171歳となり、最高位の「横綱」に県内で唯一認定された。2人は、「95歳までは現役でボウリングを続けよう」と次の目標に向けて日々を楽しむ。
 同市豊科のアピナボウル安曇野店を拠点に活動している。所属しているクラブの月例会や同ボウリング場の大会で週3日ほどボウリングに親しみ、年間で600~700ゲームをこなしている。
 2人がボウリングに出合ったのは60歳を過ぎてから。当時小学校3年生だった孫に「やってみたい」とせがまれ、松本市内に当時あったボウリング場で初めてプレーした。徳男さんは「やってみたら面白くて、のめり込んだ」と振り返る。2人で県外の大会にも足を運ぶようになり、プロからレッスンも受けて腕を磨き合った。
 10年ほど熱中した後は、サッカー・松本山雅FCの熱心なファンとなってボウリングから遠ざかったが、5年ほど前に松本市から安曇野市に移住したことを機に再開した。
 特に徳男さんは研究熱心で、SNS(交流サイト)を利用してボウリングに関連するニュースのチェックや大会動画の視聴を欠かさず、ボールのメンテナンスにも余念がない。「ボウリングは知れば知るほど難しくなる。1年365日ボウリングのことが頭にない日はない」ほど夢中になっている。
 2人はスポーツ好きが共通点で、徳男さんは陸上や野球、きゑさんはバレーボールやソフトボールに若い頃から親しんできた。80歳を過ぎて畑仕事の楽しさに目覚め、ハックルベリーやゴーヤーなどを栽培して健康的な食を楽しむ。徳男さんは股関節を中心としたストレッチ運動にも毎晩取り組んでいる。
 きゑさんはボウリングの魅力について「いくつになってもできること」と語る。徳男さんは「きれいなフォームで投げてストライクになったら最高」と笑顔で話していた。

長寿ボウラー番付で「横綱」になった野村さん夫妻
長寿ボウラー番付で「横綱」になった野村さん夫妻