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2025年

老舗若手経営者が思い語る サザンガクで「アトツギの学校vol.1」

2025/09/20
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 松本市大手3のコワーキングスペース・サザンガクで18日、事業承継者向けのセミナー「アトツギの学校vol.1」が開かれた。企業の価値を再定義する「リブランディング」に取り組んだ県内老舗企業の40代の若手経営者2人が登壇し、時代に合った企業経営の重要性を説き、約20人が耳を傾けた。

企業の「リブランディング」について学んだセミナー
企業の「リブランディング」について学んだセミナー

 日本酒「真澄」の醸造元・宮坂醸造(諏訪市)の宮坂勝彦社長室長と、ホテル・リゾート運営などの池ノ平ホテル&リゾーツ(北佐久郡立科町)の矢島義拡社長が、家業を引き継いだ経験を語った。矢島さんは20代で先代の祖父から経営を引き継いだ際、「変えてはいけないものを把握することに努めた」と当時の苦労を語った。宮坂さんは日本酒のブランドごとの個性が均一化される中で、蔵の原点を見つめ直し、蔵発祥の「協会7号酵母」を生かした商品開発のエピソードを話した。
 参加した松本市大手4の日本料理店「桜家」の澤田恵輔専務は「経営母体を変えずに新しいものをつくる方法が参考になった」と話していた。