数学世界一の狩野慧志さん(深志高)が知事表敬 将来は「未解決問題を解きたい」
2025/09/19
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オーストラリアで7月に開かれた「第66回国際数学オリンピック」(IMO)で、パーフェクトスコア(満点)で世界一に輝いた松本深志高校(松本市)3年生の狩野慧志さん(17)=松本市=が18日、県庁に阿部守一知事を表敬訪問し、成績を報告した。将来は数学者になりたいという狩野さんは「これからも数学をやり続け、未解決問題などいろいろな問題を解きたい」と目を輝かせていた。
狩野さんは同校の倉田慎司校長らとともに県庁を訪れた。
狩野さんは一昨年の第64回大会で個人55位、昨年の第65回大会では個人4位と着実に順位を上げ、今年は「狙っていた」というパーフェクトスコアを獲得した。阿部知事から「日本の数学教育で、もっとこうした方がいいとかアイデアある?」と問われると「内職(授業と違う内容の勉強)とかをしてもいいんじゃないかと思う」と応じ、周囲を笑わせていた。
取材に対し、東京大学を目指していることを明かし「数学五輪で会った人たちが東大にいるので、再会が楽しみ」などと語った。受験勉強は「理系分野はできなくはないけれど、苦手なのは文系科目で、国語と地理が微妙」といい、数学五輪の勉強と受験勉強は「全然違いますね」と語っていた。
