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2025年

松本市の省エネ補助、利用好調 補助内容の拡充が奏功

2025/09/19
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 松本市が本年度に補助内容を拡充した「住まいのゼロカーボン推進補助金」の利用が好調だ。市民が太陽光発電設備や蓄電池などを設置する場合、昨年度までは既存住宅だけを対象にしていたが、本年度から新築住宅を加えたことで、市内で新築された住宅から太陽光発電で53件、蓄電池で24件の申請があった。住宅を建てたい人からの相談も多いという。市が掲げる「2050ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、市は補助金の利用を呼びかけている。

「住まいのゼロカーボン推進補助金」をPRするチラシ

 同補助金は昨年度はリフォームを対象にした「松本市住宅用温暖化対策設備設置補助金」だった。既存の住宅に太陽光設備や蓄電池、電気自動車への充給電設備を設置したり、窓の断熱処理やLED(発光ダイオード)の照明器具、高効率給湯器を設置したりする場合が対象で、昨年度は1886件に約1億6515万円を補助した。
 本年度は新築住宅を対象に加えた。4月~8月末時点の補助金の申請件数は昨年度同期より80件ほど少ない745件だが、申請方法を昨年度の事前申請から、工事後の事後申請に変更しており、今後、かなりの数の申請があるとみられる。市は予算を前年度決算比約5270万円増額の2億1785万円にして対応する。
 太陽光発電設備の1㌔ワット当たり2万5000円だった補助額を同5万円に増やすなど、補助額や上限額が前年度から引き上げられ、補助金交付請求も電子申請で行えるようにした。市住宅課は補助金の要件などを載せたチラシを作成しPRに努める。同課は「二酸化炭素排出量ゼロの『2050ゼロカーボンシティ』実現のために補助金を活用し地球と家計に優しいエコな暮らしを手に入れて」と利用を呼びかけている。補助金の問い合わせは市住宅課(電話0263・34・3246)へ。