蘇南高卒3人の絵画展 大桑 故岡田さんの作品も 21日まで
2025/09/19
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蘇南高校(南木曽町)を昭和45(1970)年に卒業した同級生3人による絵画展「第7回刻・思い さんにん展」が21日まで、大桑村歴史民俗資料館で開かれている。参加するうちの1人、南木曽町出身の岡田政晴さんは昨年10月に逝去したが、今回も作品を展示。引き続き絵画を通して3人が共演する。
中畑勝美さん(74)=大桑村野尻、中野智晃さん(73)=塩尻市広丘吉田=との展示会。
岡田さんは近年の作品を中心に並べた。令和2年に体調を崩し、筆が持ちづらくなってからも指なども使い創作した。御嶽山や人物画、未完の作品など10点がある。
元中学校教諭で、蘇南高の非常勤講師も務めた。仕事の傍ら絵を描き続けた。孫との合作や生涯研究した宮沢賢治に関する作品も置き、展示作を選んだ妻の早苗さんは「夫が手掛けた絵画や本などは世の中に残っている。作品から少しでも心に残るものがあれば」と話す。
中畑さんは人の複雑な内面などを題材にピエロを描く11点、中野さんは老木や平和の願いを込めて荒れた町並みを描くなどした10点を展示する。
中野さんは「第10回までやりたいと話していた。3人で開く思いは変わらない」と話す。中畑さんは「岡田君はいないが、絵には何より思いがこもる。3人の作品から感じてもらえれば」と話す。
観覧無料。開場時間は午前9時~午後4時(最終日は午後3時)。
