国道19号に地下排水路 渚2~3丁目区間に2カ所 豪雨に備え年度内に完了
2025/09/18
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松本市は国道19号の拡幅工事に伴い、渚2~3丁目交差点の区間2カ所に地下排水路「雨水渠」を新設する工事に着手する。近年、周辺で豪雨による浸水被害が増えており、地元の要望を受けて実施する。うち渚3丁目交差点北側の区間(95メートル)は9月中旬に着工し、12月上旬までに工事を終える。
大量の雨水を田川に流す「田川第一雨水幹線」の整備事業の一環で、総延長約1060メートルのうち、本年度は約230メートルを施工している。大型商業集積地・なぎさライフサイト前などの約410メートルは既に施工されており、来年度以降に残り420メートルに着手する。
渚2丁目交差点南側の区間(90メートル)は11月上旬に着工し、工期は来年2月下旬まで。工事に伴い、国道19号に直結する西側の市道が2月下旬ころに片側交互通行になる予定。
渚2~3丁目の区間2カ所の工事費は6500万円。雨水を通す雨水渠はコンクリート製の箱(ボックスカルバート)で、内空は縦横80センチとなっている。
この他に、なぎさライフサイト北側の区間62メートルに雨水渠を設置する工事も年度内に計画している。工事費は2億2000万円に上る。
渚周辺は市ハザードマップ(防災マップ)で浸水被害が想定される区域に指定されている。市建設課の神戸順課長は「近年はゲリラ豪雨が多発しているので災害対策として整備を急ぎたい」と話している。
