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2025年

小型電動車 山あし快走 木祖村社協 配食に活用 公益団体から寄贈受ける

2025/09/17
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 山あいを軽快に走る、かわいらしい小型電動車―。木祖村社会福祉協議会が、一人乗りタイプの電気自動車の運用を始めた。家庭用コンセントで充電でき、主に高齢者宅への食事配達に活用される。特徴的な外観の車両が村内を走ることで、社協の活動や高齢者向け配食サービスの存在を知ってもらうきっかけにもなっている。
 この車両は、地域福祉を支援する公益団体・みずほ教育福祉財団から寄贈を受けた。高齢者への配食や見守りなどを支援する目的で、「みずほ号」と銘打って全国の非営利団体に寄贈されている。本年度は全国10団体に計10台(総額約1150万円相当)が贈られた。木祖村社協は県内唯一の寄贈先で、県内ではこれまでに累計7台が導入されている。
 寄贈事業は、みずほフィナンシャルグループの役職員有志による募金を原資として平成15(2003)年に始まり、本年度で23回目。財団の安徳和典福祉事業部長は「心のこもった食事を高齢者にお届けすることで地域に貢献してほしい」と期待を寄せる。
 村社協の川越康孝会長は「目を引く車両が村内を走ることで、配食サービスの周知やボランティアの育成、高齢者の見守りなど、住民福祉の向上に寄与できる」と語り「みずほ号を使って笑顔と真心を届けたい」と話している。

配食サービスに活用される「みずほ号」。かわいらしい姿で山あいを走る様子が村民の関心を集めている