各地で秋祭り 地域の絆深める 三神社は山車えい行 平田神社は長持ち行列
2025/09/15
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松本市波田の三神社で14日、秋季例大祭の宵祭りが営まれ、地域の若者でつくる「お祭青年」の山車えい行があった。威勢のいい掛け声と共に神社を目指して国道158号を約2キロ進み、祭りを盛り上げた。
OBを含めて約20人の法被姿が勇ましかった。山車は重さが2、3トンあるといい「せーのこい!わっしょい!」と気合を入れて方向を調整し、綱を引いた。波田小学校2年生の唐木蓮斗君(7)は、目を輝かせて見守り「大きくなったら自分もやってみたい?」との問いに、大きくうなずいた。
お祭青年の親方、石坂将さん(33)は「みんな、祭りに対する熱い気持ちを持っている。熱い気持ちをぶつけたい」と力を込めた。氏子総代長の百瀬潔さん(78)は「青年は祭りにとって大事な存在。これからも引き継いでいってほしい」と願っていた。
今年の宵祭りは、新型コロナウイルス禍で休止となっていた子供みこしが復活した。15日は午後2時ころから、神事と地元小学生の舞の奉納がある。
松本市平田西1の平田神社の例大祭に合わせて14日、恒例の長持ち行列が神社周辺を練り歩いた。長持ち唄の見事な声が響きわたり、住民が玄関先で一行を迎えて盛り上がりを見せた。
長持ちを担ぐ会(野村平会長)の25人ほどが参加し、午前8時にJR平田駅前を出発した。「めでたなめでたの若松さまよー」と長持ち唄を披露し、民家の庭先では、担ぎ手が長持ちをきしませて威勢よく音を出した。
一帯は平田駅開業後に住宅が増えた。野村会長は「若い会員が増えて、平田地区全体を長持ち行列で歩くようになれば」と願っていた。

