笑顔で団らん節目の100回 松本市の原町会「おしゃべりサロン」
2025/09/13
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松本市本郷地区の原町会(原賢次町会長)が、地元公民館で毎月開く「おしゃべりサロン」が12日、100回に到達した。高齢者を中心に、住民が気軽に集える場として平成28(2016)年に始まり、10年目に節目を迎えた。毎回手作り料理を用意するボランティアの女性陣と、肩が凝らない自由な雰囲気が、参加したくなる魅力につながっている。
100回の記念回には、市や市社会福祉協議会などから世話になった職員も招き、約40人が集まった。いつも通り体操で体をほぐした後、過去の写真をスクリーンに映して歩みを振り返った。10年間町会長を務めてサロンを支えた古川満夫さん(77)に大きな拍手が送られた。ボランティア手作りの料理は、ナスやミョウガ、キュウリと自家製野菜たっぷりの品がそろい、お赤飯と併せて立派な祝い膳となった。
高齢者クラブが休会となって集まる機会が少ない、との声を受けてサロンが始まった。町会単位の集いの場としては、本郷地区の先駆け的存在の一つという。毎回楽しみに参加する人が多く、新型コロナウイルス禍中も感染防止対策を徹底し、2、3回の休止にとどめた。初回から参加してきた大塚圭子さん(81)は「みんなと会っておしゃべりができる。お料理も毎回おいしい」と魅力を話す。
公民館長の大輪百合子さん(75)は「最初からいろいろ決めず、まずは始めてみようとスタートし、楽しむ気持ちを大切にしてきた」と継続の理由を語った。ボランティアスタッフ代表の橋浦満知子さん(72)は「10年先も続けられるように頑張りたい」と意気込んでいた。
