OMFのオペラに中学生感激 県内58校招く
2025/09/09
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松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、県内の中学1年生を招待する「子どものためのオペラ」の公演が8日、水汲のキッセイ文化ホールで始まった。ベルディの名作オペラ「椿姫」の一部を上演。オーケストラの迫力ある演奏に、声楽家たちの伸びやかな歌声、豪華な屋敷を再現した舞台装置、華やかな衣装など、オペラの魅力満載の舞台を子供たちが鑑賞している。9日まで。
パリの社交界を舞台に著名人や貴族の愛人として生きる主人公のヴィオレッタと、青年貴族のアルフレードの悲恋を描く。声楽家と、若手音楽家による小澤征爾音楽塾のオーケストラ76人、合唱団44人が出演。華やかなパーティーの場面を中心とした第1幕と、2幕の一部を上演した。ドレス姿の主人公を中心に30人以上で歌う「乾杯の歌」など、きらびやかなシーンが多く、生徒たちは見入っていた。
木曽町の日義中学校1年生の岩井直登さん(12)は「オペラを見るのは初めて。場面ごと変化する臨場感がすごかった。みんなめちゃくちゃ練習しているんだろうなあと思った」と感激していた。2日間で58校、約3400人が鑑賞する。
