筑北・中村神明宮でイベント再び コロナ禍で休止「今回限り」
2025/09/09
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筑北村坂北中村の中村神明宮で7日、秋恒例の四阿屋山祭典・里宮祭に合わせた祭りイベントが6年ぶりに開かれた。これまでほぼ半世紀にわたってイベントを企画し、新型コロナウイルス禍で活動を休止していた地元有志の古若連が「今回限り」で復活させた。抽選券をばらまく定番の「富くじ」や、地元・四阿屋こだま太鼓による演奏が行われ、境内は地域の親子連れらでにぎわった。
令和元年を最後にイベントが休止され、神事のみが行われてきた。古若連も少子高齢化の影響でほぼ解散状態だったが、コロナ禍が落ち着いて日常を取り戻してもイベントが再開しないことを残念がる声は多く、条件付きで活動を再開した。
イベントでは、境内に設けた簡易なやぐら舞台の上から日用品が当たる富くじをまき、子供たちは元気いっぱいに跳びはねてつかみ取っていた。扇風機が当たった聖南中学校2年・宮澤礼奈さん(14)は「幼い頃から楽しみだったイベント。なくなるのは残念だけど、今日はとても楽しかった」と笑った。
古若連は近く解散する。役員の瀧澤誠さん(57)は「ささやかだが、子供たちが楽しんでくれてよかった。将来、別の団体が再び祭りを盛り上げてくれれば」と願っていた。
