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2025年

災害に備え住民連携 松本市の安原・城北・城東の3地区が合同で防災訓練

2025/09/08
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 松本市地域防災計画で指定避難所に指定されている旭町小学校の体育館で7日、合同の避難所体験訓練が行われた。安原、城北、城東各地区の自主防災組織、丸の内消防署、地元消防団、市などが協働で開催し、地域住民約180人が段ボールベッドや携帯トイレの組み立て方などを学んで避難所開設の手順を確認して災害に備えた。
 昨年11月に設立された市防災連合会防災士部会が協力し、がれきの下から重さ60キロのダミー人形を救出する訓練をした。段ボールベッドの組み立て体験では、班ごとに分かれてパーツを組み合わせる手順を確認した。参加者の井上雅恵さん=旭2=は「訓練で地域の人と顔を合わせることで、いざというときの避難所開設がスムーズにできるようにしたい」と話していた。
 市危機管理課によると、市内には159カ所の指定避難所があるが、避難所開設訓練をしていない地区・町会は多い。やり方が分からない、企画推進者がいないといった課題があり、今後は市防災連合会防災士部会が全地区に避難所開設のノウハウを伝える機会を模索する。
 防災士部会副部会長で城北地区防災連合会会長の村田誠一さん(71)=北深志2=は「一人一人が正しい防災知識を身に付け、いつ起こるか分からない災害に備えることが重要。地区の防災士が知識を伝える機会を増やしていきたい」と話していた。

段ボールベッドの組み立て方を学ぶ参加者