塩尻・高ボッチ高原でロック熱唱 初のフェス盛況
2025/09/07
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塩尻市郊外の高ボッチ高原草競馬場で6日、音楽イベント「高ボッチFES」(実行委員会主催)が開かれた。令和元年に終了した草競馬大会に替わるイベントとして位置づけて初開催された。県内外からロック音楽の愛好家ら約170人が集い、抜けるような青空の下で楽器を響かせ、熱唱した。
標高約1665メートルの高原は近くに民家もなく、大きな音を出しても大丈夫という地の利を生かして企画された。空に近い場所にちなみ、「JUMP」(忌野清志郎)や「空も飛べるはず」(スピッツ)、「TRAIN-TRAIN」(ザ・ブルーハーツ)が課題曲に設定され、参加者はそれぞれ練習をして高ボッチに集まった。塩尻の市街地で催しをPRするライブも行った。
競馬場にステージを設けて演奏した。曲が進むたびに参加者のボルテージが上がり、最後の曲が終わると、近くの人とハイタッチをして一緒に演奏できたことを喜び合っていた。ギターやベース、サックスなどいろいろな楽器を持参し、家族5人で参加した愛知県岩倉市の辰野綾音さん(13)は「こんなにたくさんの楽器で演奏するのは初めてで、めちゃくちゃ楽しかった。また高ボッチに来たい」と笑顔を見せていた。
塩尻市観光協会の林修一会長は「活気が戻ってうれしい。さらに多くの人に協力いただき、長く持続できるイベントに育てていきたい」と話していた。