松本市浅間温泉庭球公園の駐車場増設　近くに４００台分　来年度完成

　松本市は本年度、浅間温泉１の市浅間温泉庭球公園の駐車場増設に取りかかる。公園近くに４００台分を新たに設け、慢性的な駐車場不足の解消を図る。市議会９月定例会に上程した補正予算案に用地購入費２億２０８３万円を盛った。
　公園南側の水田約１万２０００平方メートルを購入し、砂利敷の駐車場を造成する。用地取得後、本年度中に市建設部が設計を行う。来年度に工事を開始し、年度内の完成を目指す。公園は令和１０年の「信州やまなみ国スポ」でテニス競技の会場となっていて、駐車場の整備費は「国民スポーツ大会関係施設改修事業費」として全額市の予算でまかなう。
　公園の駐車スペースは現状で１００台分しかない。隣接するセキスイハイム松本スタジアムと大会開催日が重なると、駐車場に入りきれない車で周辺道路が渋滞することもあり、近隣住民から改善の要望があった。
　令和５年１１月以降、地権者５人への説明会をすでに４回開いた。市スポーツ施設整備課によると、地権者からはおおむね理解を得ており、予算成立後、売買契約を結ぶ。
　同課は「駐車場増設で渋滞を緩和し、スポーツ環境の整備につなげたい」と話している。