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2025年

大学相撲部 木曽で技磨く 明治大・東農大が合宿 トレセンで合同稽古

2025/09/06
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 木曽町総合トレーニングセンター(トレセン、木曽町新開)で、東京農業大学と明治大学(いずれも東京都)の相撲部が合宿を行っている。2校の合同稽古が5日始まり、学生たちは厳しい稽古に打ち込み、互いに高め合っている。稽古の合間には地元の子供たちに胸を出す場面もあり、技術向上と地域交流の二つの成果をしっかりと刻んでいる。
 東農大の木曽合宿は30年以上続く伝統行事だ。今年は、実習などの合間を縫って24人の部員が入れ替わりながら参加し、4~9日の日程で猛稽古を積んでいる。安井和男監督は「木曽の相撲熱と住民の理解が、選手の励みになっている」と語り、地元の支援に太鼓判を押した。
 明大相撲部は2日に木曽を訪れ、10日までみっちりと稽古を重ねる。木曽での合宿は初めてながら、8人の部員が合宿と合同稽古から大きな刺激を受けている。桑森真介監督は「東農大と稽古を重ねることで一段と成長できる。施設の設備も申し分ない。木曽での合宿をぜひ継続したい」と熱望した。
 地元の木曽青峰高校相撲部、木曽をはじめとした県内相撲クラブの豆力士たちは随時、学生たちの胸を借りる。青峰高出身で東農大4年の髙橋透真さん(22)は、幼いころに東農大の猛者たちの胸を借りた思い出を振り返りつつ「今度は自分が胸を出し、後輩の励みになりたい」と笑顔を見せた。

東京農業大と明治大の合同稽古初日の5日、木曽町総合トレーニングセンターの土俵で稽古に励む学生たち